「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」子どもの遊びには昔からたびたび鬼が登場する。まるで「子どものうちから鬼との戦い方を学べ」と言わんばかりだ。鬼から逃げる鬼ごっこ、鬼から隠れるかくれんぼ。鬼をやっつける豆まき。節分は遊びじゃないけど、子どもが豆を撒く側になるよね。
鬼は中国の鬼門思想を由来とする日本古来の架空の生き物である。(中国の鬼は幽霊寄りの立ち位置にあり日本の鬼とは少し違う)
そして、日本の鬼の外見は十二支に紐づけられている。
十二支は方位によって表され、北から右回りに子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥となるよね。
そしてその北東は丑寅(うしとら)の方角、この方角は陰陽道で鬼門と呼ばれている。
鬼門 (きもん)→聞いたことあるでしょ?
うしとらの方角からくる災い、牛の角と虎の腰巻を身につけた文字通りうしとらの生き物、鬼。
あ、これはバッファローマンか。牛とは違うかな?こっちこっち〜↓
ずいぶん覇気のない鬼だな^^
また北東の対極にある南西は裏鬼門と呼ばれる方角で、戌、申、酉がある。
読みにくいね(^_^*) 現代的な漢字を使うと犬、猿、鳥。
この犬、猿、鳥といえば桃太郎伝説が有名だ。
鬼を退治しに行った桃太郎は犬と猿とキジをお供につけた。なぜこんなにも弱そうな動物がお供なのか疑問に感じていた子ども時代、理由が分かれば納得できる。全て鬼門思想に因るのだ。鬼門に対向する方角の猿犬鳥の戦力として連れていく意味は正直アホっぽいが、昔話の完成度としては面白い。
話は変わって桃太郎が何故桃から生まれたかについてだが、「桃」は木へんに兆という漢字で生命力や不老の象徴とされていた。桃を食べて若返ったおばあさんが子どもを産んだという話が変化したのだそうだ。
日本の伝統やしきたり、言い伝え、文字の意味や風習、意外なところでけっこう繋がっていたりする。
日本文化ってなかなか奥が深い。
かくれんぼ。子どもの遊びの定番だけど、ルールが根本的にどうかしてる件。