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子どもが喜ぶ遊び
かくれんぼ、言わずと知れた昔ながらの定番の子供の遊びである。屋外、室内どちらにも対応している点で極めて万能。
おそらくみなさんも一度は遊んだことがあるだろう。
基本ルール
ルールはいたって簡単、
□鬼を一人決める
□鬼以外の残りの人が隠れる
□鬼になった人が隠れた人を探す
たったのこれだけ。
では、もう少し掘り下げてみよう。
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鬼を決める際、一般的にじゃんけんなどで負けた人が鬼役になる。つまり鬼には誰もがなりたくないのが普通なのだ。
じゃんけんに負けて「爆誕」した鬼は、さぞかし怒りや悲しみに満ち溢れた鬼かと思いきや、案外そうでもないところが、最初のどうかしている点だ。
それは「鬼以外の残りの人が隠れる」ときに顕著に表れる。
「鬼以外の残りの人が隠れる」とき、鬼になった人は残りの人が隠れるのを待つわけだが、その時の呼びかけが実に「鬼らしくない」...優しいのだ。
「もういいか〜い」・・・・・鬼ちゃん、めちゃくちゃ優しい!そして隠れる側が「まーだだよー」と言えばちゃんと待ってくれる。鬼とは名ばかりで、素敵な紳士風のイメージのほうがぴったりだ。うーん、どうかしている。。。
「もういいかい」なんて優しいお伺いを、鬼でもないぼくは日常生活で一度も使ったことがない。
更にこの「もういいかい」のくだりはそのセリフの言い回し以外にも、根本的な部分がどうかしている。それはかくれんぼのルールの根幹を揺るがすほどにどうかしているのだ。
「もういいかい」という鬼の問いかけは100歩譲ってアリとしよう。
「まあだだよ」も仕方がない。
問題は次だ。
「もういいよ」!!!
もういいよ!?
隠れた人間が、自らの隠れた場所から声を発するこの行為、自殺行為じゃん。
「鬼さん、ぼくはココにいますよー」って声に出してるようなものだ。
隠れるという行為と真逆のことのように思える。やはりどうかしている。
室内でかくれんぼをするとなると、隠れる場所は必然的に限られてくる。隠れ終わった後に「もういいよ」がかくれんぼ界のスタンダードならば、根本的にゲームとして成立しにくい状況を自ら招いていることになる。
もういいよ
これを撤廃することで、かくれんぼはより高次元の遊びへと進化する可能性を秘めている。
すでに独自に「もういいよ」を撤廃している子どもたちもいるだろう。
しかしオフィシャルルールとして認められるにはまだ遠い。かくれんぼの伝統を汚す行為として捉えられることもあるからだ。
それにしてもぼくは長々と何を言ってるんだろう。一番どうかしているのは、このぼくだ。他の考察については間違いだらけだろうが、ぼくがどうかしているのは唯一間違いのない事実であろう。
ふと思う。
かくれんぼで隠れた人を探す役目を担った人は、なぜ鬼と呼ばれるんだろうか?
隠れた人の「怖いもの(鬼)から隠れている」という意識がプレイヤーの気持ちを高揚させ、このゲームをより面白く感じさせるためにそう呼ぶようにしたのだろうか?そんなことを考えた2019年夏,..